守護神は心配無用! 阪神藤川球児投手(39)が広島との練習試合(マツダスタジアム)で超速復肩をアピールした。

腰の張りで途中降板後、わずか6日で実戦復帰。最速148キロを計測するなど火の玉ストレートも健在で、9回を3人で斬った。矢野燿大監督(51)は抑え不動を明言。6月19日の開幕巨人戦に向け、さらに状態を上げていく。

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頼もしい姿が帰ってきた。9回、藤川はどこか穏やかな表情を浮かべながらマウンドに上がった。「今日は徐々に良くなっていったので。痛みも出なかったし、これで抜けたと思う。ほっとしてます」。先頭の安部を146キロ直球で左飛に打ち取ると、長野も144キロ直球で三飛。最後は三好から133キロフォークで空振り三振を奪った。真っすぐ主体の投球で最速は148キロを計測。火の玉ストレートは健在だった。

3日の広島戦で、腰の違和感を訴えて途中降板。4日以降は試合に登板せず、キャッチボールやブルペン投球で調整を続けていた。「この前はあまりにも動きが悪かったので。やっぱり調整を急いでる分、どうしてもかみ合わなかったりする」。だがわずか6日で復帰して、圧巻の一発快投。全ての不安を消し去った。

“けがの功名”もあった。「いつも何かに気づく時は何かが起こるんですよね。きれいなフォームというか、正常なピッチングフォームじゃない状態で投げると、もちろん他のところにも負担がかかる。正解を導き出す時間。それが調整なんで」。体に少し異変が起きたことで、正しい軌道で投球できているか確認することができたという。開幕前のアクシデントも、むしろ前向きにとらえていた。

矢野監督は大量ビハインドでも指定席の9回を任せた。守護神が開幕ピンチなら一大事だっただけに、胸をなで下ろした。「今日のボールを見ていたら、大丈夫やなという感じはしっかり見えた。良かったと思います」。守護神についても「よっぽどの事がない限りはね。球児で決めているんでね。もともと、そう思っている」と信頼は不変だ。

チームもファンも安心させた1回完全投球。開幕までの期間で、さらに状態を上げていく。「始まるまではどんな結果でもいいので。やっぱり(シーズンの)終わりがどういうふうになるか想像して、やっていきたいですけどね。そうすれば大丈夫だと思う」。日米通算250セーブに、あと7つ。偉業達成、15年ぶりのリーグ優勝を目指すシーズンに挑む。【磯綾乃】

 

◆藤川の緊急降板 6月3日の広島との練習試合(甲子園)で5回に2番手で登板。だがいつもの藤川ではなく、無死一塁からメヒアに147キロを痛打されて2ランを被弾。その後、1死一塁で打者5人目の堂林に4球目を投げた後、腰に張りを訴え、イニング途中でマウンドを降りた。1/3回で3安打2失点。矢野監督は「そんなに大きなケガになる感じじゃないと思っているし、願っているんだけど」と軽傷を祈っていた。