速いのは、足だけじゃない。日本ハムの韋駄天(いだてん)西川遥輝外野手(28)が10日、ヤクルトとの練習試合(神宮)で“神走塁”を披露した。

同点とした直後の3回1死二、三塁。三塁走者の背番号7は、二塁後方に高々と上がった中田の飛球を追う二塁手、山田の動きを見逃さなかった。強風にあおられながら落ちてくる打球に、前に出た山田は一瞬、立ち止まり、もう1度後ろに下がって捕球体勢に入った。「風が強かったので、セカンドが捕っても(本塁へは)投げられないだろうなと思ってスタートを切りました」と西川。風、打球の高さ、無理な体勢での捕球…。すべてを瞬時に判断し、三塁を蹴った。勝ち越しのホームを陥れた足技に、二犠飛を打った中田も「あれはハルキの神走塁」と、賛辞を惜しまなかった。

過去3度の盗塁王も、練習試合再開後は出場6試合で盗塁は1度だけ。でも、そんなことは重要ではない。栗山監督は「盗塁にはなっていないけど、スタートを切っていきながらチームを引っ張って動かし始めている」と、西川のリーダーシップを評価する。

栗山監督 いろいろな動きを見ながら次の塁を狙うのは、野球の大原則。素晴らしい。ああいう野球を、我々もやっていかないといけない。ハルキのメッセージが、みんなに伝わってくれたかなと思う。

この日は、2打数2安打と打撃も上向いてきた。カウントダウンに入った開幕へ、新主将のプレーには自覚があふれている。