DeNAが2日連続「勝ちパターン継投」で巨人に競り勝った。10日に続き6回三嶋、7回エスコバー、8回パットン、9回に山崎を起用。あと1週間に迫る開幕を見据えた必勝リレーで、終盤4回を1安打無失点に封じた。シーズンを想定した準備は、先発陣だけではない。120試合に短縮される今季は「勝てる試合を勝ちきる」ことが重要。自慢のブルペン陣が連日フル回転した。

まずは6回、三嶋がクリーンアップを3者凡退に抑えると、7回は前日2失点のエスコバーが1安打を浴びるも、3つのアウトをすべて三振で無失点。8回もパットンが3者凡退。9回は前日、陽岱鋼に同点2ランを浴びた山崎が3人でピシャリ。調子の上がらなかった守護神だが「セーブシチュエーションで無失点に抑えられたことはよかった。引き続きコンディション調整をしっかりとして、開幕までさらに状態を上げていきたいです」と話した。

今季は外国人の1軍登録が4人から5人に増える見込みだ。出場4人となると主軸打者のソト、オースティン、ロペスは当確で、時に先発のピープルズを絡めながら、救援の左腕エスコバーと右腕パットンは状況や相手に応じて使い分けるとみられる。チーム最年長36歳ロペスの休養日には、この日と同じ継投が可能となる。超強力打線同様、大きな武器となりそうなブルペン陣に、ラミレス監督も「良かったと思う。それぞれが開幕に合わせてメンタル、体の状態を上げてもらえれば」と満足顔だった。【鈴木正章】