開幕G倒へ、最後のデモンストレーションや! 開幕投手に決定している阪神西勇輝投手(29)が、12日オリックス戦(京セラドーム大阪)に先発し、最終調整に臨む。

19日に対戦する巨人打線のイメージを頭に入れながら、古巣を相手に万全の状態に仕上げるつもりだ。

「ここまで来たらケガしないように。何かを試すというよりも(配球など)試してきたことがどこまでできるか。悪い意味で後退してるのか、いい意味で前進してるのか。最後にどれだけ自分の頭とリンクしたか。そういった感覚を大事にしたい」

甲子園室内練習場で残留投手練習に参加した右腕は、意気込みを語った。練習では遠戚のドラフト1位西純と初めてのキャッチボールなどで汗を流した。前回登板の5日ソフトバンク戦(甲子園)は5回5安打2失点。意図的に左打者の内角を多く攻め、収穫を得た。

開幕相手となる巨人打線の情報も頭に入れている。「ショートの20歳、湯浅くん。(開幕は)坂本さんが出てくるとは思うけど、もしあの子が出てきた時のことを考えたりはする。データがない子は怖いし、実際に見て判断することになる」。パンチ力ある打撃で売り出し中の3年目の若手を警戒。オリックスにも新戦力が複数おり、情報量は少ない。開幕戦を前に、対応力も試せる1戦となる。

矢野監督が春季キャンプ中に開幕投手の座を明言した右腕。それだけ信頼も期待も大きい。チームは敵地広島戦で2連敗と元気がない。投手陣は2戦で23失点と炎上した。「流れを変える必要はあると思う」とキッパリ。開幕G倒へ、エースの心意気を見せる。【奥田隼人】