夢追う後輩たちの背中を、そっと後押しする。楽天森原康平投手と巨人中川皓太投手が母校の山陽(広島)の3年生全員へ、英文メッセージ入りのTシャツを贈呈した。

新型コロナウイルスの影響で夏の甲子園、高校総体をはじめとしたイベントが軒並み中止に。目標がなくなり落ち込む3年生を励まそうと、OBから話を受けた森原が2学年後輩の中川を誘い、動いた。部活動に励む生徒に限らず受験勉強などへの励みになればと、森原の契約メーカー「アップセット」を通じて約430枚を製作。背中には英文で「僕らがついているよ。頑張ろうぜ」と思いを込め、6月26日に同校へ贈呈された。

もちろん2選手とも、プレーする姿でもエールを送りたいと奮起する。今季から楽天の守護神を担う森原は5試合に登板し、プロ初セーブを含む1勝3セーブで失点は0。中川も7試合に登板し4ホールド、防御率1・29と安定感が光る。森原は「打者へ強い気持ちで向かう姿、全力で腕を振る姿を見てもらいたい」と力を込めた。

・英文メッセージ

Dear Class of 2020

Coronavirus is affecting families across the world,and we all need to make hard decisions in difficult time.

Your last year of high school wasn't supposed to be this way,but it is.

We can only imagine what you are feeling during this time of uncertainty.

Please know that we are thinking of you and we've got your back.Stay positive and strong.

Sincerely.

・意訳

親愛なる2020年卒業生へ

コロナウイルスは世界中の家族に影響を及ぼしており、誰しもがこの困難な時期に難しい決定を下す必要があります。あなたの高校最後の年は、こんなになるはずじゃなかった。でもそうなんだよ。

僕らはこの不確実な時期に、あなたが何を感じているかを想像する事しかできない。でも、僕らはあなたのことを思ってる。俺らがついてるよ。がんばろうぜ。