連敗止めるぞ! 7日DeNA戦(マツダスタジアム)で先発予定の広島ドラフト1位の森下暢仁投手(22)が6日、チームの連敗ストップへ意欲を示した。この日予定されていた阪神戦(マツダスタジアム)が雨天中止。室内練習場で体を動かした。シーズン初の本拠地での登板で、プロ2勝目で、4連敗中のチームの救世主となる。

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どしゃ降りのマツダスタジアム室内練習場で、森下はメラメラと闘志を燃やしていた。強度を上げたキャッチボールに加え、短い距離でカーブやチェンジアップなどを確認。プロ3度目の先発予定の7日DeNA戦に向け、準備を整えた。プロ2勝目を狙う右腕は「勝ちたい気持ちは変わらないので、しっかり投げられたらいいと思います」と気合をにじませた。

プロ初登板初先発した6月21日DeNA戦(横浜スタジアム)では7回4安打無失点と好投。プロ初勝利を挙げた6月28日中日戦は9回途中3失点、136球の力投だった。疲労考慮に加え、雨により6月30日、7月3日が試合中止になったことで、当初の日曜日から火曜日の登板に回った。佐々岡監督は「カードの頭に持っていける完投能力がしっかりある」と説明。カード初戦を託された森下は「まだ始まったばかり。信頼されるようにこれからもしっかりとやっていきたい」と浮かれることはない。

チームは現在4連敗中で借金も2つ。決して良くはない流れの中での先発となるが、「この状況で(連敗を)止められるような投球ができたらいい」と連敗阻止を誓った。DeNAはチーム打率2割9分7厘とリーグトップの打線を誇る。「今一番打っている打線なので、しっかり抑えられるようにしたい」。前回は無失点に封じたが「また違うと思う。あまり1度やったからという思いではいかず、1つ1つアウトを取っていきたい」と引き締めた。

シーズンの本拠地初登板には「どこで投げても勝ちたいという思いはありますが、ホームで投げるということで、ファンのみなさんにたくさんみてもらえる。そういう意味でも勝ちたいです」。ルーキーながら現在リーグ2位の防御率1・72を誇る右腕。プロ2勝目をもぎ取り、チームに上昇ムードを引き寄せる。【古財稜明】