8日同リーグ広島戦(由宇)で自打球を当てて鼻骨を骨折した阪神小幡竜平内野手(20)が、負傷から3日でスタメン復帰。打撃、走塁では現ロッテ鳥谷をほうふつとさせる黒のフェースガードを着用し、2安打2盗塁で元気な姿を見せた。

10日の同オリックス戦で守備から途中出場し、実戦復帰。この日はフル出場を果たした。顔の腫れも徐々に引いてきており「スタメンで出れて、一通り着けて9回までできた。全然問題なく、いつも通り思い切ったプレーで動けました」。同試合から着用したフェースガードの付け心地は「まだ付けたばかりなのでちょっと違和感を感じますけど、バットを振っても問題なかったので。それほど気にはならなかったです」と、明かした。届いたガードは当初、透明だったがチームトレーナーが黒に着色したという。

阪神で黒フェースガードといえば、17年に死球で鼻骨を骨折し、翌日の試合で着用して出場した現ロッテ鳥谷が思い出される。当時は高校生だった小幡も、その姿を覚えていると話し「自分は自分のせい(自打球)でやっているので(笑)。それに比べて鳥谷さんはデッドボールで、次の日も出るというところはすごいなと。(フェースガードを)付けて感じました」。同じ遊撃手で大先輩の鉄人ぶりを肌で感じ「本当にすごいと思います。そういうところを見習っていきたい」と、2年目の若虎は力を込めた。