昨秋の覇者慶大が11-2で明大に圧勝し、開幕から3連勝とした。

長短16安打を放ち11得点。4番に入る正木智也外野手(3年=慶応)は、2ランを含む2安打5打点で打線をけん引した。明大は投打がかみあわず3連敗。優勝の可能性が消えた。早大-東大戦は、早大の1-0で迎えた5回終了時に雷雨が強くなり、ノーゲームとなった。この試合は18日午前11時から行われる。

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慶大の新4番打者に待望の1発が飛びだして勝負は決まった。正木が6回2死二塁で、左翼席中段にたたき込んだ。8-1。「焦る気持ちもあったけど、あれで楽になりました」と振り返った。今季13打席目に出た初の長打だった。

調子が悪かったわけではない。12打数5安打とし、打点は6もある。昨年4番を打った郡司(現中日)から「気負いすぎるな」とアドバイスを受け、それを胸に打席に入る。堀井哲也監督(58)は「郡司はうまさ、勝負強さ。正木はミート力に破壊力」と2人を評価する。

今リーグ戦は1946年春以来の1回戦総当たり制で行われている。その74年前、慶大は5戦全勝で優勝した。再現なるか。15日に早慶戦を迎える。「3連勝でいい勢いがついた。気を引き締めて早大戦に臨みたい」。持ち味の破壊力を発揮し始めた正木が、2日後を見据えた。

 

▽慶大・萩尾匡也外野手(リーグ戦初先発した2年生は初打席で本塁打) 自分のスイングをしようという気持ちで打席に入った。打てる球をきっちり打った結果が本塁打になった。