日本ハム有原航平投手(28)が7月17日ロッテ戦(札幌ドーム)以来となる今季2勝目を挙げ、栗山監督の通算600勝に花を添えた。

7回を投げて4安打無失点。毎回となる今季最多9奪三振でロッテ打線を寄せつけず、試合後「早い段階で点を取ってくれたので気持ち良く投げられた」と振り返った。

2回、先頭安田に中堅フェンス直撃の二塁打、井上に死球を与えて一、二塁のピンチを背負っても動じなかった。2死とし、前日まで2試合連続本塁打と好調の田村を低めに落ちる変化球で空振り三振に封じて無失点。

3回以降走者を背負いながらも、最速150キロの速球とチェンジアップを軸とし、三塁を踏ませない投球をみせた。「相手が真っすぐを意識してくれている中で、チェンジアップが生きてくると思うので、今日はそのコンビネーションがうまくできたかな。(捕手の)宇佐見がいいリードをしてくれた」と話した。

エースとして、指揮官の節目の勝利に大きく貢献した。この日栗山監督が通算600勝を達成した。ヒーローインタビューでは「1年目から悪いときもずっと使ってくれる。もっともっと恩返しできるように」と言葉を残した。

チームは連敗を2で止め貯金を1としたが、自身は2勝5敗と黒星が先行している。今季投手キャプテンを任された背番号16は「情けない成績なので全然引っ張っていけていない。まだまだ僕自身借金もあるので、とにかくチームのために勝てるように」と巻き返しを誓った。