阪神藤川球児投手(40)が今季限りで現役引退することが31日、明らかになった。阪神球団が同日、発表した。

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▽西武松坂大輔投手「球児が今シーズン中に復帰しようとリハビリしている段階で、コメントするのは控えさせて下さい」

▽ソフトバンク和田毅投手(松坂世代の同学年)「引退を発表しましたが、1軍復帰を目指して頑張っているということで、今は引退についてのコメントは控えさせていただきます。残りのシーズン、球児と一緒に頑張ろうという思いです」

▽楽天渡辺直人選手兼任打撃コーチ「ストレートと分かっていても打てない、あのストレートを見ることができなくなるのは寂しい。今まで目いっぱい投げてきて、けがや、苦しいことがたくさんあったと思います。それでも投げ続けてきた球児には、同級生ですが、尊敬の思いしかありません」

▽楽天久保裕也(藤川と同世代)「びっくりしました。突然のことで言葉が出てきません。野球人として尊敬する投手ですし、個人的にはまだまだやれると思う部分もありますけど、第一線でやってきて、けがとかもありましたし、本人が決めたことなので。『お疲れさま』と言いたいです」

▽巨人杉内俊哉2軍投手コーチ「球児の真っすぐに負けないように、僕も参考にして取り組んでいました。メジャーや独立リーグといろいろな経験をしてきた貴重な投手。その経験を次は野球界のために伝えていってほしい。球児のような真っすぐを投げる投手を1人でも多く、作り上げてほしい。まずは自分の体を労ってください」

▽巨人村田修一2軍野手総合コーチ「打席では必ず投げ込んでくる真っすぐを打つために、バットの握り方などいろいろ試行錯誤していました。それほど、球児の真っすぐは脅威でした。分かっていても、ドンドン真っすぐで攻めてくるハートの強さもすごかったです。長い間、お疲れさまでした」

▽オリックス杉山1軍マネジャー(同い年で03~11年阪神でプレー)「たくさん助けられましたからね。投手の心理、配球とか僕には持っていない豊富さだった。鳴尾浜で若手がチャートをつける時は、打者のことをずっと研究していました。僕が(05年5月18日に)松坂に勝ったときも、7、8、9回はJFKですから。僕は6回無失点。あれがあったから、いまだに『松坂に勝った試合、見てました』と声をかけてもらえる。まだ投げる姿を見てみたい。ただただ寂しいです」

▽森本稀哲氏「プロでも対戦したけど、高校時代に高知商のグラウンドで行った練習試合でレフトに大ファウルを打ったのが一番いい当たりだった。あれだけ真っすぐが浮き上がる投手は見たことがない。会見でも後悔はないと言っていたが、同じ世代として納得した形で現役を辞めるというのは、よかったと思う」