新人王レースを走る巨人戸郷翔征投手が4日阪神戦で、プロワーストの5失点で5試合ぶり黒星を喫した。 広島のドラフト1位森下暢仁投手(23)はDeNA戦で3回8安打5失点(自責点3)で6勝目はお預けとなった。

   ◇   ◇   ◇

今季セ・リーグの新人王争いは広島森下、巨人戸郷の一騎打ちとなる様相だ。森下は8月14日阪神戦で、2リーグ制後の新人では10人目となる2桁奪三振で無四死球完封を達成。入団1年目だけに、2年目以上の選手よりは印象が高まる。戸郷は2年目だが、エース菅野とともに先発ローテーションでチームの独走を引っ張った実績は負けていない。2リーグ制後の巨人で、高卒2年目以内に開幕3戦3勝したのは戸郷が初めてだ。

パ・リーグは規定投球回に到達しそうな先発投手が見当たらない。打者では12球団の新人で唯一、規定打席に到達している楽天小深田が1歩リード。ロッテ3年目の安田、和田が今後どこまで成績を積み上げるか。安田は上位を争うチームで、7月21日から4番に座り続ける。和田は盗塁王を争っており、タイトル獲得の可能性も十分ある。

◆新人王の資格 支配下選手に初登録後5年以内で、前年までの通算成績が投手は30イニング、打者は60打席以内の選手。プロ野球担当記者の投票で選出され、賞金100万円。