東海大海洋(静岡)の加藤廉内野手(4年)が10日、プロ志望届を提出した。同大の手塚監督が45歳の誕生日を迎えた大安のこの日、東海地区大学野球連盟宛に発送。「監督の誕生日に出してプロ入りできれば恩返しになると思った」と、恩師への感謝を込めた。

遠投115メートルの強肩で、1塁到達タイムの最速は3秒98を記録。現在、開幕4連勝中の秋季リーグ戦の打率は6割を超える。「3拍子そろった選手になりたい」と理想を掲げる遊撃手は、これまでにプロ6球団の視察を受けた。島田工高時代は「全く考えられなかった」という憧れの世界を徐々に意識。両親にも背中を押され、志望届提出を決めた。「名前を書くだけで緊張した。良い結果が出ればと思って書きました」。

今週末にもリーグ戦が控える。主将を務める加藤は「首位打者を狙って、チーム目標の『神宮1勝』に向けて貢献したい。1打席1打席が自分の将来を変えると思って、できるだけのことをやっていきたい」と、決意を新たにした。努力を続け、10月26日のドラフト会議で吉報を待つ。