大阪市大から初のプロ野球選手を目指し、塘本(とももと)武司投手(4年=八尾)と福永聖(さとし)外野手(4年=彦根東)が11日、プロ志望届を提出した。

最速146キロ、183センチ右腕の塘本はこの日、近畿学生秋季リーグの神戸大戦で144球を投げ、9回1失点で完投勝利を挙げた。1点差の9回1死満塁のピンチで辻盛英一監督(44)がマウンドへ。だが塘本は「絶対に抑える」と続投を志願。三直で2死にし、最後は真ん中直球の力勝負で空振り三振を奪った。7回に右足がつったアクシデントにも負けなかった。1年浪人して入学した苦労人は「(元巨人)上原さんなど、浪人してプロに入った人も何人か知っています。今しかプロには挑戦できない」と育成指名でも挑戦するつもりだ。50メートル5秒8の俊足の右スラッガー福永は4打数1安打。「今日は力んでしまった」と反省。残りのリーグ戦でもアピールを重ねる。【石橋隆雄】