日本ハムは13日、仙台遠征に参加している選手、首脳陣、チームスタッフ68人のPCR検査の結果が、全員陰性および濃厚接触者なしと確認されたと発表した。

12日に飯山裕志内野守備コーチ(41)の新型コロナウイルス陽性判定を受けてのもので、同日に検査を受けていた。11日楽天戦に先発したあとチームを離れている吉田輝星投手(19)を含む2軍の選手、関係者らは、14日に千葉県内でPCR検査を受ける予定。

球団の説明によると、12日夜に遠征中の関係者全員の検査が行われ、この日午前10時頃に結果が出たという。谷チーフトレーナーは「あり得ないくらい早くに検査結果を出していただいた」と、午後1時開始の楽天戦に間に合うよう対応してくれた民間の検査機関に感謝した。チームは結果待ちのため、通常より約1時間遅れで球場入りしたが、試合実施に影響はなかった。

飯山コーチに症状はなく、体調に異常は見られない。居住空間の消毒作業は終えており、今後は保健所の指示のもと10日程度、仙台市内の医療機関、または宿泊施設で隔離の上、経過観察する。通常生活に戻るタイミングについて、吉村GMは「そこは保健所の判断」とし「チーム復帰の時期については、また別に判断することになると思う」と説明した。

同コーチは家族が発熱を訴えたため、11日楽天16回戦(楽天生命パーク)のベンチ入りを見合わせ、隔離措置の上、PCR検査を受検。家族は陰性で、感染経路は分かっていない。【中島宙恵】

▽日本ハム川村球団社長兼オーナー代行 どれだけ注意を払っていても、いつ誰が罹患(りかん)するか分からない状況に置かれていることを、今回改めて痛切に感じております。感染予防・拡大防止に向けて、引き続きファイターズとしてあらゆる対策を講じていく所存です。