3割フィニッシュいけるぞ! 阪神近本光司外野手(25)が今季10度目の猛打賞。打率を今季最高の2割9分6厘に上昇させた。

「プレーボールがかかった時の1打席目をしっかり大事にしています」。言葉通り、1回先頭で桜井から右中間フェンス直撃の二塁打。3回の左前打に続き、6回は2死一塁で左中間を破る適時二塁打でリードを4点に広げた。2本の長打はいずれもファーストストライクを仕留めた積極スイング。「しっかりタイミングが合えば打ちにいこうと思ってた。振り抜けたのがよかった」と会心の笑顔だ。

いよいよ初の3割超えが見えてきた。「(3割を)意識していないといえばウソになる」。正直な胸の内を明かすが「1日1本、2本というのをしっかり意識して。チームの勝利につながるような1本を意識してます」と、リードオフマンとしての自覚も忘れない。

発奮材料もあった。巨人戦の打率はカード別最低の2割3分5厘。「ずっと気になっていました。(チームも)負け越しているので責任は感じています」。これまでの分も取り返すべく、打ちまくった。「何としても勝たないといけない相手。4戦目でしっかり勝ててよかった」。残り29試合。ヒットマンが3割超えで勝利を導く。【只松憲】