広島は実績組が奮起し、シーズン92試合目にして引き分けを挟んで今季初の4連勝を飾った。

決勝打は32歳の5番会沢翼捕手だ。1点を追う5回2死一、二塁、岩田の低めツーシームをライナーで右翼線におっつけた。逆転の2点二塁打。先発遠藤に約2カ月ぶりの白星を贈り、「遠藤が頑張ってくれていたから、そこが1番。先発は勝ちがつくと自信になる。リリーフ陣も頑張ってくれた」と投手陣をねぎらった。

9月10日ヤクルト戦でファウルチップがマスクに直撃し、翌11日に出場選手登録を抹消されていた。「チームに迷惑をかけた責任を感じている」。コンディション不良から同27日に1軍復帰すると、やはりチームが落ち着きを取り戻す。

打線は14安打を浴びせ、5試合連続2ケタ安打と好調だ。若手の積極起用が続く中、この日は35歳の6番長野が適時打2本、29歳の7番堂林が適時打3本で盛り上げた。会沢は「若手の活躍はいい刺激になる。チームにとって必ずプラスになる」と笑顔。これで9月20日以来となる借金1ケタ台に突入した。まずは勝率5割復帰を目指す。【佐井陽介】

▽広島佐々岡監督(今季初4連勝に)「連勝することはいいこと。これを続けられるように。借金を1つずつ返せるようにやっていきたい」