26日のドラフト会議を控え、指名候補に挙がるJR東日本の最速147キロ右腕・西田光汰投手(22=大体大浪商)が先発した。

3回を投げ4安打3三振で1失点。「インコース真っすぐを中心に組み立てた。球速はあまり出ませんでしたが、指にかかったいいボールを投げられたと思います」と自らに合格点をつけた。

11月22日から開催される都市対抗野球に向け、成長した姿を見せた。予選では外角中心の配球が多かったが「抑えるにはインコース真っすぐが必要になる。僕は速球が投げられないので、細かい配球が武器になる」。変化球を打たれ走者を出しても、真っすぐをゾーンにしっかり投げ込み、粘り強く1点に抑えた。

ドラフト会議を控えるが「意識していないとウソになるが、僕は都市対抗野球に標準を合わせています」と言い切る。チームは11年以来、優勝から遠ざかっている。「これまで、出場しても優勝できず本当に悔しかった。今年は絶対に優勝したい。そのためにこの1年間、練習してきました」と意気込む。

昨秋、右肘のクリーニング手術を受け、復帰後は、下半身に重点を置いたウエートトレーニングに力を入れてきた。「安定した投球ができるようになった。肘の不安もなくなり、先発でも抑えでも。どこでも投げられる自信がついた」と胸を張る。

「都市対抗、優勝しかありません」。ドラフトよりも、チームの勝利。そのために投げる。おとこ気あふれる男が、JR東日本を優勝に導く。