ロッテの左腕チェン・ウェイン投手は、4度目の登板も初勝利をつかめなかった。ソロ2発を許した。2回2死、1軍に再昇格したばかりのソフトバンク・デスパイネに初球を右翼ポール横まで運ばれた。さらに4回2死では、栗原にも右越え弾。いずれも高めの直球を痛打された。

6回6安打2失点。シーズン終盤に加入し、10月からの登板はすべてクオリティー・スタート(QS)を達成している。前回10月28日は同じくソフトバンク相手に2失点完投。しかしことごとく援護に恵まれなかった。

この日は個人タイトルを狙う千賀と投げ合い、チェンが降りるまで味方打線は1安打のみ。「相手が千賀投手だったので、先に点を与えてしまうと苦しい展開になってしまうのは分かっていた。ホームランが本当に悔しいです」。粘投も報われず、11年10月以来、NPB9年ぶりの白星はかなわなかった。