中日が助っ人の大量解雇を断行した。球団が8日、ソイロ・アルモンテ外野手(31)、モイセ・シエラ外野手(32)、ルイス・ゴンサレス投手(28)、エンニー・ロメロ投手(29)、育成のサンディ・ブリトー投手(24)の5人と来季の契約を結ばないことを発表した。

両打ちのアルモンテは今季62試合に出場し、打率2割9分4厘、9本塁打、29打点をマーク。だが18年の加入以来、毎年故障に泣かされ安定感を欠いた。シエラも育成から今季支配下に昇格したが、25試合で1本塁打。左のセットアッパーを期待されたゴンサレスも28試合で防御率4・78。昨季、先発で活躍したロメロも開幕前に左肩を手術し、復帰できずに終わった。

ダヤン・ビシエド内野手(31)とライデル・マルティネス投手(24)は複数年契約を結んでおり、アリエル・マルティネス捕手(24)とヤリエル・ロドリゲス投手(23)を含む4選手は残留が基本線。球団首脳は「新外国人らの調査はシーズン中と同様に継続してやっていく」と説明した。

5助っ人の大量解雇は異例だが、合計約3億円の年俸が削減されることになる。球団はFA権を取得した大野雄の流出阻止に4年契約12億円プラス出来高払いを予定し、ソフトバンクを退団した内川の獲得資金も必要。5助っ人の解雇で、それらの一部を捻出、充当する形になる。球団は大野雄も内川も来季V奪回に欠かせない戦力として、交渉に本腰を入れる。【伊東大介】