下克上へ泥くさく1点をもぎ取る。パ・リーグ2位でクライマックス・シリーズに進むロッテが11日、ZOZOマリンで練習を行った。

午前10時から約2時間半のうち、多くを打撃に割いた。バント練習用のマシンの前には若手だけでなく、シーズン終盤4番に座った清田ら主力が次々に列を成した。井口監督は「今日しか打ち込めないんでね。ミーティングでも、どの打順でもバントあるよって話をした。積極的に1点を、先に先に取って行けたら」と狙いを明かした。

チーム打率2割3分5厘はリーグ最低。一方で犠打は最多の96を数える。ソフトバンクは最多勝、最優秀防御率など投手3冠の千賀、9勝の東浜ら強力投手陣が待ち受ける。1点が命運を分ける。「下(2位)から上をたたくチャンスをもう1度もらった。プレッシャーがかかるのは相手。チャレンジャーの気持ちでできたら」。納得のいくまでバットを振り、決戦の地福岡へ飛ぶ。【鎌田良美】