楽天ドラフト1位の早大・早川隆久投手(22)が24日、入団交渉を行い、基本合意した。契約金1億円、年俸1600万円(ともに金額は推定)。

犬鷲軍団のユニホームに袖を通した大学屈指の155キロ左腕が目標に沢村賞を掲げた。「完封、完投ができる投手は信頼が厚くなる。ファンへの勇気、希望になる。今年左腕で中日の大野選手が沢村賞を取った。自分も沢村賞を取れるような投手になりたい」と大志を抱いた。

大投手への追い風となる吉報も届いた。10日に指名あいさつを受けた石井GMが、兼任監督に就任。日米182勝を誇る新指揮官に「同じ左投手として自分から積極的に聞いて、石井さんのような投手になりたい。監督という立場になって自分にとってはありがたい」とグラウンドでの金言が成長の糧になる。

早くも強敵との対戦にもイメージを膨らませた。日本シリーズに出場しているソフトバンク打線に「来年からあの強いソフトバンクと戦うのかと思うと、ぞっとするけど、自分の投球がどこまで通用するか。すごく楽しみな部分もある」とぎらつかせた。開幕1軍、開幕ローテ、新人王、その先にある沢村賞。無限大の夢が広がっている。【為田聡史】