ヤンキースのGM特別アドバイザーを務める松井秀喜氏(46)が、古巣の巨人へエールを送った。

26日、「COMPANY Forum 2020」(主催:株式会社Works Human Intelligence)のセミナーに参加。前日に日本シリーズ4連敗で敗退した巨人の話題となり「ジャイアンツをもちろん応援しているんですけど、パ・リーグが今、強いですよね。その要因は詳しくは分からないですけど、せっかく日本シリーズ、最大7試合あるんですから、もっと拮抗(きっこう)した形に来年以降、なって欲しいなと思います」と意見を述べた。

同セミナーでは逆境に立ち向かってきた野球人生について語り、主催社の代表取締役社長最高経営責任者の安斎富太郎氏と対談。最も大きな逆境として、ヤンキースに移籍4年目の5月に左手首を骨折したことを挙げ「目の前に現れた大きな壁だったような気がしますね」と当時の心境を明かした。

約4カ月のリハビリを経て、復帰戦で4打数4安打。「(ケガをして)最初は多少、落ち込みましたね。気持ちの切り替えは比較的早くできたと思います。受け入れて、手首をまず治す。復帰した時に今まで以上のバッティングを見せられるように。野球選手として打者として、自分自身を見つめ直す機会にしようと思いました」と振り返った。

同セミナーにはビジネスマンを中心に約3500人が参加。「私自身は、常に考えていたことは、コントロールできることとできないことは分けようと。現状を受け入れて、コントロールできることをなんとかして、コントロールできないことは気にしない。そういう気持ちで、プレーヤー時代はやってきました。ビジネスの世界で役立つか分からないですけど、自分の中ではそういう気持ちでやってきました。同じ日本人として、これからも皆様の世界中での活躍を期待しております。ぜひ、頑張ってください」とメッセージを送った。