プロ野球独立リーグ、BC新潟は4日、来季新入団選手の会見をハードオフ新潟で開いた。

新入団選手は8人。ナイジェリア出身の父を持つ身長200センチの大型右腕、アドゥワ大(まさる、24=バイタルネット)の背番号は14と決まった。社会人野球から独立リーグに活躍の場を移して、NPB入りを目指す。

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まさに新潟の“大型新人”だ。会見場ハードオフ新潟の3階ラウンジに入ってきた新入団選手の中でひときわ、目立ったのが身長200センチの右腕、アドゥワだった。社会人野球のバイタルネットを2季過ごし、24歳は新加入選手で最年長。だからこそNPBへの思いを語る言葉は強く重かった。「1日1日を大切に、ガムシャラにやっていきたい」。

長身から投げ下ろす角度の投球が持ち味で、直球は最速145キロだ。「変化球も高い位置から振り下ろし、打者をほんろうできる」と言う。バイタルネットでは好成績を残せなかった。公式戦でも「大切な場面を任せてもらえなかった」と物足りなさを感じていた。そんな満たされない思いを解消するため、環境を独立リーグに変えた。新潟は昨年まで4季連続でドラフト(育成含む)でNPBに選手を送り出している。「(新潟は)NPBに何人も輩出している」と来季以降、その1人になるために奮闘を誓う。

弟誠(22)は16年ドラフト5位で広島に入団した右腕投手。「ずっと比較されてきたが気にしない。自分のペースでやっていきたい」と言う。当面のテーマに置くのは直球のスピードアップ。「自分の中では球速を上げようと思っている。トレーニングの積み重ねで上げていきたい」。アドゥワの新しい挑戦が始まる。【涌井幹雄】

◆アドゥワ大(まさる)1996年(平8)6月11日生まれ、兵庫県出身。九州国際大付-東農大北海道を経て、バイタルネットで2季過ごした。熊本・出水南小3年から野球を開始。高3年時に夏の甲子園出場(登板なし)。大学では1年春からベンチ入り。200センチ、90キロ。右投げ右打ち。血液型O。

○…地元高校球児の左腕投手2人がBC新潟で激しくしのぎを削る。佐藤雄飛(中越)と高橋駿(東京学館新潟)。佐藤は「同じ左として、負けないように長所の制球、切れ、テンポを磨きたい」とライバル心を燃やす。高橋は「同じ左として切磋琢磨(せっさたくま)したい」と話した。