日本ハム平沼翔太内野手(23)が7日、札幌市内にある球団事務所で契約更改交渉に臨み、400万円アップの年俸1400万円(金額は推定)でサイン。「今年、大変な状況の中ですけど、評価していただいて年俸が上がったので感謝しています」と話した。

6年目を迎える来季は遊撃一本でレギュラー奪取に挑む。今季は後半戦から先発出場が増え、遊撃でのスタメン出場がキャリアハイの35試合を数えた。球団からは「来季は本当にレギュラーを取れるか取れないかのシーズンになってくると思うので、すごく期待していると言ってもらいました」と表情を引き締めた。

定評のある打撃力に加え、守備面での安定感向上を課題とする。今季は三塁、二塁も守ったが、6失策は全て遊撃で記録した。「今年は捕球ミス、送球ミスというよりは、やっぱり連携でのミス。見えない部分でも多かったですし、ただ投げてアウトにするだけじゃいけないポジションだと思うので、まだまだ足りないのかなと思いました」と振り返った。

年明けには例年通り、徳之島で近藤らと合同自主トレを行うが、二遊間を組むことが多かった渡辺も一緒に参加する。「一緒にやれるので、早いうちからやっておくことに越したことはないと思うので、1月からどんどんやっていけたら」とお互いの連携を深めることに努める予定。打撃は近藤に師事し、レギュラー取りへレベルアップを図る。

6日に開催されたファンフェスティバルではファンを盛り上げ、MVPを獲得した。「野球で結果を残す前にファンフェスで結果を残してしまったので…でも、この勢いで来年、頑張れたらいいなと思います」。気を引き締め、シーズン中も大いに活躍して目立つために「打撃というよりは、1年間を通して出続けられる守備力だと思っている。成績、数字より、1年間任せられるような選手にならないといけないと思う。そこを目指してやっていきたい」と力強く話した。