東海大北海道の主砲、赤尾光祐外野手(4年=東海大相模)が15日、社会人野球の強豪、東芝に内定した。16日が53歳の誕生日の母文子さんへのバースデープレゼントとなり「ここまで野球を続けさせてくれたことに感謝です。活躍して恩返ししたい」と話した。

高校通算28本塁打で東海大相模時代からプロ注目スラッガー。大学では1年からメンバー入りし17年全日本大学選手権で主軸として4強入りに貢献した。2年冬、3年夏冬と大学日本代表候補に選出。大学通算11本塁打も、3年時は右膝痛で思うような打撃ができず「4年春で勝負したかったがコロナで中止。結果を出してからプロを目指したかった」とプロ志望届は出さなかった。

2学年先輩で日本ハム6位指名のJFE東日本・今川優馬外野手(24)は、打撃について相談する間柄。ドラフト直後に祝福ラインを入れると「2年後待ってるぞ」と返事がきた。大学代表候補合宿で一緒だった近大・佐藤輝明内野手(4年=仁川学院)が阪神1位、桐蔭横浜大・渡部健人内野手(4年=日本ウェルネス)が西武1位指名を受けたことも刺激材料だ。「仲良しなのでうれしい半面、悔しさがないと言ったらうそになる」。社会人で鍛え直し、先輩や仲間を追い掛ける。【永野高輔】

○…赤尾が験のいいお菓子をもらった。今秋から、ロッテ4位指名の星槎道都大・河村説人投手(4年=白樺学園)と同じジムに通っている。10月の北海道大学王座決定戦で打席に立つ予定だった河村に肘当てを貸した。ドラフト後、ロッテ商品のコアラのマーチなどをお礼に渡された。「好きなお菓子だったので良かった」。吉兆フードを食べ、2年後の運も引き寄せる。

◆赤尾光祐(あかお・こうすけ)1999年(平11)2月22日、東京・昭島市生まれ。昭島光華小1年から光華グリーンズで野球を始め、東海大相模では2年夏に背番号18で全国制覇経験。東海大北海道では17年全日本大学選手権2回戦の桐蔭横浜大戦で逆転2ランなど4強に貢献。2年秋ベストナイン。好きな選手は西武山川、ミュージシャンはAK-69。家族は両親と兄、姉。181センチ、94キロ。右投げ右打ち。血液型AB。