巨人田中豊樹投手(27)が16日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、950万増の年俸1400万円でサインした。「成績、数字が良くなかったんですけど『期待してる』と言ってもらったんで、来年は結果を残したい」と誓った。今季は8月19日の阪神戦でプロ初勝利を手にするなど、31試合に登板し1勝1敗1ホールド、防御率4・88だった。

昨季、日本ハムから戦力外通告を受け、トライアウトを経て、育成契約で加入した右腕。今季は2軍で守護神を務め、8者連続三振を記録するなど結果を残し、7月26日に支配下登録を勝ち取った。「戦力外になった時は野球をやめようかなという時期もあって。もう1回1軍で投げたいという思いが強かったんで、挑戦してその結果がこうなった。戦力外になったのは自分の人生の中でもプラスと思いますし、マイナスに考えることなく、良かったと思います」と振り返った。

来季に向け「今年日本シリーズでソフトバンクと力の差を感じた。ソフトバンクは強い球を投げるピッチャーが多くて、自分も真っすぐは負けてないと感じる部分はあった。そこを磨いて、精度を上げたい。最低でも50試合を目標にしたい」と力を込めた。来季から背番号が「59」に変更となる。(金額は推定)