ロッテのドラフト2位・中森俊介投手(18=明石商)には、就寝前の日課がある。12日、新人合同自主トレでキャッチボールやゴロ捕球などをこなした。オンライン取材に応じ「いろいろな方に出会う中で、まだ体ができていないと感じたので、ケガをしない体作りをテーマに取り組んでいます」と現状を口にした。

7日の入寮時に「(部屋は)とても落ち着いた感じで、広かったので、日課のストレッチとかもできそう」と喜んでいた。1人の時間が増え、その過ごし方の大切さを入寮5日目までにつくづく実感している様子で「やらないと落ち着かないですし、しっかりやっています」。就寝前の1時間、念入りにストレッチしてから消灯する。

高校時代から自主的にやっていた。「ケアは自分でする形で、寝る前や風呂後に開脚や静的なストレッチをしてました」。前屈に開脚。そのかいあってか、開脚は「150~160度です」と結構レベルが高い。それでも「あぐらとかかけないくらい股関節が硬いので…」と意外な一面も。今後は動的なものも含め、本格的な指導を受けることになる。

ドラフト1位・鈴木昭汰投手(22=法大)をはじめ、周囲と比較することで己を見つめ直す。「少ない人数で(自主トレを)やっていく上で、自分はまだまだなんだなと。少人数でもトップになれてないのに1軍に上がれるのか、通用するレベルじゃないな、今のままではダメなんだな、と感じています。もっと頑張らないと」。世代屈指の右腕は今の自分を知った。

その上での感情は、不安とは少し違う。「ここから勝負だと思っています。今は全員横一線でスタート地点に立っているだけなので、ここから自分の努力次第で上がれるかどうか、だと思っているので」。考え方がたくましい。【金子真仁】

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