ソフトバンク栗原陵矢捕手が「三塁コンバート」に向け、長崎での自主トレに励んでいる。昨年は捕手登録ながら主に外野、一塁で出場。柳田に次ぐチーム2位の17本塁打、73打点をマークし一気にブレークした。7年目を迎えた今季は自慢の打撃をさらに生かすために、工藤監督の意向でホットコーナーに挑戦する。

「(三塁を守ることで)幅は広がると思う。中途半端にしたくないので、1つ1つを極めたい」。この日の練習では三塁で46本のノックを受けた。少年野球では遊撃を守った経験はあるが、三塁は栗原にとっても人生初体験。「まだ分からないことばかり。難しさがあります」。バントの打球処理では戸惑う場面もあった。

昨季の日本シリーズでは本塁打を含め、7安打4打点でMVPに輝いた。今季はさらにジャンプアップを誓うだけに、工藤監督が期待する新オプションでもしっかり結果を出すつもりだ。