26歳は牛のように。巨人松原聖弥外野手(26)が26日、誕生日を迎えた。

特別なことはせず、24日まで宮崎・都城で行った自主トレの疲れを癒やした。「今年は丑(うし)年なので、1歩1歩着実に前進していく1年にしたい」とお笑い芸人を兄に持つ男らしく干支(えと)に掛けて誓った。

「モ~」烈に逆境に燃える。育成入団からはい上がり、昨季途中から右翼のレギュラーに定着。ブレークを果たしたかと思えば、今季は梶谷隆幸外野手(32)と左翼候補のエリック・テームズ内野手(34=ナショナルズ)が加入した。「補強は自分の力不足。追いつけ追い越せでやっていきたい」と、譲るつもりはない。

ポジションを「ウシ」なった経験が糧となっている。仙台育英2年時、秋大会は二塁手として出場。「2枚目(控え)だったけど、背番号はもらえる安心感があった」。しかし春には後輩や同じポジションの同期が台頭。ベンチを外れ夏の甲子園でもスタンドからの応援となった。「その経験があったから今は安心感はない。やってやろうという気持ち」と鼻息も荒い。

外野手争いは、丸やベテラン亀井、陽岱鋼を含めて「ギュウギュウ」状態。1年目以外は毎年キャンプ1軍スタートも、開幕1軍経験のない松原は「追い込まれる前に自分で追い込みたい。キャンプは結果を求めてやっていきたい」。歩みを止めることなく、猛牛のごとく暴れ回る。【久永壮真】

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