日本ハム吉田輝星投手(20)が、狙っていた“開幕投手”を射止めた。チーム初実戦の7日紅白戦(名護)で先発し、2イニングの予定。2日は沖縄・名護でキャンプ初のブルペン入り。直球主体にスライダー、フォーク、カーブを織り交ぜ83球を投げた。「真っすぐをユニホームを着て確認したかった。(実戦で)投げられる準備をしたい」。見つめていた栗山監督は「何とかしようとする魂が見えた」と猛アピールする姿を受け取った。

新たなライバルを歓迎した。ブルペンでは手本にしている上沢や、ドラフト1位の伊藤大海投手(23=苫小牧駒大)と競演。「意識してしまうと初日からぶっ飛ばしてしまうので、思い切り投げすぎないように」と心掛けた。今季初実戦では、昨年のドラフト1位河野と投げ合う見通し。「毎年、ピッチャーの人が入ってくるのでライバル意識を持って。今年は負けないように頑張りたい」と3年目の自覚をのぞかせた。

伊藤とは、キャンプイン初日の1日に「今日、ユーチューブ撮らないんですか!?」とイジったという。伊藤はユーチューブにチャンネルを持っており「ユーチューバーとして気になっていた。思っていたよりも真面目。僕も、こういう大人になりたい」。1軍キャンプ最年少が、突き上げを図る。【田中彩友美】