西武のドラフト6位、タイシンガー・ブランドン大河内野手(22=東農大北海道オホーツク)が、同郷の後輩へリベンジした。

宮崎・南郷キャンプでのフリー打撃に160キロ右腕、平良が登板。ブルペンではすでに153キロをマークする剛腕相手に、直球を右中間へ。さらにカットボールは左中間に運び、安打性3本を放った。新人離れした打力を見せたブランドンは「続けてアピールしていきたい」と高ぶらせた。

5年前は打ち取られた。同じ沖縄出身で1学年下の平良と、高校3年の夏に練習試合で対戦。三振を喫した記憶を思い出していた。「高校時代にも対戦して同じ沖縄出身で、打席の中で楽しんでやりました。今日も相変わらず球、速かったです」。この日の打席では40球に対し空振りゼロ。振った6スイングで3安打と、見事に雪辱しアピールへつなげた。

守備では早出で特守を受け、ゴールデングラブ賞8度の辻監督から直接指導を受ける。「緊張して萎縮した部分もあったけど、第2クールでは元気を出してルーキーらしくやっていきたい」と、開幕1軍をたぐり寄せる。【栗田成芳】