日本学生野球協会は5日、オンラインで学生野球資格回復審査委員会を開き、139人の資格回復者を認定した。

昨年12月のNPBプロ研修と、今年1月の学生野球研修を修了したプロ野球経験者で、資格回復により、今後は学生(高校生、大学生)への指導が可能となる。母校は登録なしで可能で、母校以外を教える場合は、その学校が所属する連盟への登録が必要となる。

西武、巨人、オリックスで通算525本塁打を放った清原和博氏(53)も認定された。ただ、同氏の場合、すぐに指導者にはなれない。覚せい剤取締法違反による4年間の執行猶予が満了したのは、20年6月15日。日本学生野球協会が定める「指導者に関するガイドライン」により、刑の執行猶予期間経過後5年を経過しないと「適任者に該当しない者」にあたるためだ。

それでも、執行猶予が満了した際、今後について「人生を薬物依存症で苦しむ人たちと、野球界、特に私自身の原点でもあります高校野球にささげたい」とコメントした同氏にとって、大きな1歩。25年6月以降は、学生を指導する資格を得る。

他に資格回復を認定された人は、元DeNA高橋尚成氏、元オリックス星野伸之氏、元阪神中西清起氏、元巨人福王昭仁氏、元広島新井貴浩氏、元中日和田一浩氏、元巨人江藤智氏、元広島緒方孝市氏、元広島黒田博樹氏、元中日吉見一起氏、元阪神桧山進次郎氏、元オリックス谷佳知氏ら。