高卒2年目の西武川野涼多内野手が、守備の名手たちから吸収する。1軍キャンプに抜てきされ、第4クールに突入した19歳は「うまくいかないことばかり。コーチや先輩方に教えてもらい自分で考えて、もう必死です」ともがく。

次世代を担う遊撃手として期待されるが「まだ自分は未熟なので、聞いたことや感じたことを引き出しにしたい」とノートにメモをとり続けている。

その名も“カワノート”と名付けた。「悩んでいることや、教えてもらったこと、明日やるべきことを1日1日書くようにしている」。早出の特守では辻監督から直接指導を受け「辻監督は守備のスター。教えてもらったことを取り入れながらやっていきたい」と取り組む。練習では源田というこれ以上ないお手本から、積極的に助言を求める。昨季はファームで松井2軍監督のもとプロの基盤をたたき込まれた。ゴールデングラブ賞計15回獲得の守備の名手3人から学び、成長の糧にする。

身長178センチと野手としては決して大きくはない体ながら、この日のケース打撃では、右中間を割る長打を放った。しかし、進塁打のサインだったことに「ゴロを転がす目的で振っていたので、満足はしていない」と、守備だけではなく、打撃でも高い意識で日々、過ごしている。16日からは紅白戦が始まる。「スケールの小さいバッターにはなりたくない。強く振りつつ中距離バッターになりたい」。開幕1軍を直近の目標に掲げ、飛躍を遂げる。

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