虎の4番がカムバック! 腰背部の張りを訴えていた阪神大山悠輔内野手(26)が、沖縄キャンプの最終2連戦で実戦復帰する。ビジターで27日中日(北谷)、28日ヤクルト(浦添)との練習試合が組まれており、井上ヘッドコーチは「最後(の連戦)は連れていく可能性が高い」と明かした。

幸いにも大事には至らなかった。今キャンプは初実戦の4日紅白戦から4試合連続スタメンで出場。だが、12日紅白戦の4回第2打席で三振に倒れた後、背中の張りを訴えて途中交代となった。その打席では初球フルスイングで空振りした際、背中を気にするしぐさを見せていた。翌13日からは本隊を外れ、別メニュー調整が続いていた。

大山は16日、「みんなが練習している中で、自分だけ何もできていないのが本当に不安なので、1日でも早く(本隊に)戻りたい」とコメント。「でも、無理をして長引くのは一番ダメ。シーズン中にこうならないために今しっかり準備したい」と複雑な心境を明かした。別メニュー調整の間、ドラフト1位の佐藤輝明内野手(21=近大)が三塁を守って猛打爆発。矢野監督にも三塁佐藤輝の選択肢が膨らみ始めた。だが、焦る気持ちを必死にこらえ、戦闘ボディーを整えた。

ブルペンに出向いて打席に立ち、投手の生きた球を見るなど、目慣らしも重ねてきた。18日には屋外フリー打撃も再開。最初は慎重にバットを振っていたが、23日のフリー打撃は力強いスイングが戻って43振で7本の柵越えを放った。

井上ヘッドは大山の実戦復帰について「状態次第」と前置きしながらも、「あいつも自分の中で96、97%(まで)きていますと。なんやその3%はという話をしたんだけど、まあそこまできたんなら」と信頼。21年阪神打線のカギを握る背番号3が、グラウンドに帰ってくる。【奥田隼人】

阪神担当のツイッターはこちら―>

阪神ニュース一覧はこちら―>