心配してません! 阪神矢野燿大監督(52)が25日、沖縄・宜野座キャンプで近本光司外野手(26)の「開幕1番」を明言した。「現状、生きるのはやっぱり1番なのかなという判断で」。近本は今キャンプ実戦8試合に出場したが、14打数ノーヒット。だが、指揮官の信頼は揺るいでいなかった。「基本的には今ここでアピールする立場より、その上にいる立場だから。やれることをしっかりやって、いい調整ができているんじゃないかなと思います」と心配無用を強調した。

近本にとっては初の「開幕1番」だ。19年は木浪と球団47年ぶりとなる新人ダブル開幕スタメンで開幕2番。昨季は109試合で1番スタメンを張ったが、開幕は指揮官の「2番構想」で再び2番に座った。無安打の現状にも焦りはなく、逆にプラスと捉えている。

「今の結果、内容というよりも、何でそういう結果が出るのかや何でそういう打球が飛ぶのか。いま取り組んでいることが良いのか悪いのか、どうしたら良くなるのかだったりを考えてやっている。結果が出ていたらそういう考えが少なくなってくるので、よく考えられて良いのかなと思います」

今季は選手会長も務め、同学年で新主将の大山らとチームを引っ張る。矢野監督はキャプテンシーも評価している。「今まではみんなに付いていくような立場だったかもしれないけど、3年目になって自分も引っ張っていく一員としてそういうのが見える。頼もしいなと思う」。

1カ月後、3月26日ヤクルトとの開幕戦(神宮)は、プレイボールで真っさらな打席に立つ。今季の目標の1つに100得点がある。「しっかり得点でかえってくることが仕事だと思っている。塁に出て、しっかり返ってくることを、今年はより多くしたい。いいスタートを切りたいと思います」。虎の切り込み隊長はしっかり開幕を逆算。1番起用に応えるべく、ギアを上げていく。【奥田隼人】

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