必ずプロで投げる。先発の西垣雅矢投手(3年=報徳学園)は、強い気持ちがこもったボールで、昨年の都市対抗野球の覇者を相手に5回を1安打無失点。今秋のドラフト候補に挙がる最速147キロ右腕は「ホンダさんを0点に抑えられたのは、自信になりました」と納得の表情を見せた。

抜群の制球力を発揮した。キレのある変化球と、力強い真っすぐで打たせてとった。「昨年はシュート回転して右打者の外角に投げられなかった」と、手首を立て体が開かないよう修正。週3回100球の投げ込みで安定感が増した。「どのカウント、変化球でもしっかり投げられる。的を絞らせないのが自分の強みだと思う」と自信を見せた。

小宮山悟監督(55)は「プロで投げたい、という思いをもって、この冬は目の色を変えてやっている。日ごろの成果でしょう。ボールをコントロールできていた。言うことない」と、西垣の成長に太鼓判を押した。この日は4球団6名のスカウトが見守った。西垣は「チームが勝てる投球をして、プロにアピールしていきたい」と力を込めた。【保坂淑子】