DeNA三浦大輔監督(47)は2日、開幕投手が決まらない現状を明かした。横浜スタジアムで沖縄キャンプ以来の練習再開。2月25日の楽天戦後には「3月の上旬ぐらいにめどを立てたいかな」と話しており、3月上旬を迎えたが「何日と期限は決めてない。考えてるけど決めてない」とした。今週末は5~7日にオリックス戦(横浜)があるが、結論を持ち越す可能性も示唆した。

先の楽天戦で開幕投手候補の大貫晋一が3回6安打2失点、平良拳太郎が2回8安打6失点と炎上した。浜口遥大は2月28日の巨人戦で4回1失点だったが、3安打3四球と手放しの好投とはいえない内容だった。ここまでは決め手を欠いているのが現状だ。

三浦監督は「なるべく早く伝えてあげたいけど、決まってないから伝えられない」と説明する。また「言われたら、そこで合わせてもらうしかない。プロですから。『この時期に言われたら無理だよ』と言われたら替えます。無理ならしょうがない。通達から逆算してやってくれるものだと思っている」。開幕は3月26日だが、たとえ近くなってからの通達になっても、光栄と感じる投手を選ぶ構えだ。

自身は開幕投手を7度務めた。最初は8年目の25歳だった99年で、最後は18年目の35歳だった09年だ。年齢によって通達時期が異なり「若い時はギリギリまで分からなかったこともあるし、ベテランになってからはキャンプ中に言われたこともある」。DeNAで開幕投手の経験があるのは、今永昇太、石田健大、三嶋一輝。今永は手術明けで開幕に間に合わず、石田と三嶋はリリーフだ。大貫、平良、浜口らは、誰が射止めても初となる。ハマの番長の選択や、いつ、いかに。【斎藤直樹】