あるぞ「火曜日の男」チェン! ロッテから新加入した阪神チェン・ウェイン投手(35)が、開幕2カード目の初戦となる30日の広島戦(マツダスタジアム)の先発候補に浮上した。次回はオープン戦の7日ソフトバンク戦(ペイペイドーム)で、3イニング前後を投げる予定。このまま順調に調整を続ければ、「週頭」の先発を任される可能性も十分ありそうだ。

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日米95勝左腕に対する首脳陣の信頼は厚そうだ。ロッテから新加入したチェンの存在感が日に日に増している。次回は7日ソフトバンク戦に先発する予定。このまま順調に調整が進めば、開幕2カード目初戦となる30日の敵地広島戦の先発を任される可能性が高くなりそうだ。

虎初実戦となった2月28日の練習試合ヤクルト戦は2回1失点。熟練のマウンドさばきで、矢野監督を始めとする首脳陣を唸らせた。次回登板する7日は3イニング程度を投げる見込み。この日は甲子園練習に参加し「試合に入ってからの投球感覚を早く戻すようにやっていけたら。投球リズムを思い通りにできれば状態、感覚も上がってくると思う」。どこまでも冷静沈着なスタイルが頼もしい。

そんなベテランを若虎たちが放っておくはずがない。中日時代に師事した山本昌、岩瀬らのスタイルを踏襲し、早くも優しい兄貴分となりつつある。「若い選手から積極的に聞いてきてくれることが多い。精神面のことが多いですが、良いところや、こうした方が良いんじゃないかというところを、話し合ってアドバイスしています」と笑顔だ。

高橋が右脇腹負傷で離脱したこともあり、今や開幕ローテ入りどころか、先発左腕の柱としても期待される立場。首脳陣が21年初実戦の相手にツバメ打線を選んだ事実を踏まえれば、開幕カードでいきなりヤクルト打線と再戦させることは考えづらい。

現状、開幕2カード目の広島戦での虎デビュー戦が濃厚。日米での豊富な経験、実績を考えれば、重要な「週頭」の先発マウンドを任される可能性が十分ありそうだ。

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