DeNA三浦大輔監督(47)が初陣を飾れなかった。

9回に7-7の同点に追い付いた直後、抑えの三嶋がサヨナラ本塁打を浴びた。三浦監督は「悔しいですよ。粘っても勝てなかった。明日はやり返せるようにしたい」とかみしめるように話した。

打線が3点差を2度追いつく、驚異の粘りを見せた。「みんな最後の最後まで集中して戦えていた」。7番に起用した、巨人から梶谷の人的補償で移籍した田中俊が古巣相手に大暴れした。「今まで同じチームで後ろで守っていて、すごい投手だと思っていた」。東海大相模-東海大の先輩、菅野から2回に中犠飛、3回に中前同点打を放った。

勢いは止まらない。7回2死満塁では2点右前適時打、さらに9回2死二、三塁、東海大で同学年だった巨人中川のスライダーに逆らわず、同点の左前2点適時打。「公式戦で立つのは初めて。どういう球がくるのか分からなかった。しっかり打ちにいけた」。開幕戦の1試合6打点はレオン、ポンセ、筒香らの球団記録どころか、セ・リーグ最多を更新。「みんなで走者をためてくれ、結果的に打点になってよかった」。三浦監督も「しっかり仕事をしてくれた。気持ちが1打席1打席入っていた」と目を細めた。

新ルールの9回打ち切りを想定し、ワンポイントも含め7投手を惜しみなくつぎ込む継投で接戦を演出した2回無死一、二塁では柴田のバスターで好機を拡大するなど、足を絡めた攻撃も見せた。しかし、初回は浜口の連続与四球に、外野からの中継プレーのミスで失点と課題も残った。「全体的に開幕戦の硬さがあって、ミスを突かれた」。全選手とともにスローガン「横浜一心」の「一」を手の甲に書き込んで臨んだが、1点差の惜敗スタートとなった。【斎藤直樹】

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