日本ハムの道産子ドラフト1位伊藤大海投手(23)がいよいよデビューする。30日から始まる本拠地開幕カード2連戦の第2戦、31日西武戦(札幌ドーム)に初登板初先発。高卒1年目で初登板初勝利を挙げたダルビッシュのようにチームの絶対的エースの道を歩むべく、プロでの第1歩を踏み出す。

     ◇     ◇     ◇

プロデビュー戦を目前にした伊藤は冷静さを保ちながら闘志を燃やした。04年の北海道移転以降、ドラフト1位投手が本拠地開幕カードで先発デビューするのは初めて。「勝ちにつながる投球を求めていきたい。それ以上に今の僕の強みとして、ルーキーであることというのがある。こわいものなく攻めていく気持ちだけもっていければ」と気合をみなぎらせた。

憧れの投手のようにエースへの階段をのぼる。05年6月15日の広島戦(札幌ドーム)では当時高卒1年目のダルビッシュが、9回途中2失点でプロ初登板初勝利を挙げている。その後、チームの絶対的エースへと成長した先輩と同じ道を歩むべく、プロでの第1歩を踏み出す。注目が集まるデビュー第1球のイメージを問われ「勝ちにこだわりたいというのがある。チームのために、チームの代表としてマウンドに上がるわけですから、そういう部分では事前の準備も含めて、ベストなボールをもっていきたい」と口にした。

同2連戦は栗山英樹監督(59)の通算勝利数の球団記録もかかる。大沢啓二氏が持つ監督通算勝利数の球団記録631勝まであと1勝。本拠地札幌ドームでの記録達成に期待がかかるだけに、指揮官の節目に花を添えたい。対戦相手の西武には駒大苫小牧時代の1学年後輩にあたる若林も在籍。「(対戦が実現すれば)思い切ってやりたい。負けないように」と真っ向勝負を挑むつもりでいる。

デビュー戦当日は地元鹿部町から家族も応援に駆けつける予定。父清光さん(51)は漁師業の関係で未定だが、母正美さん(51)は観戦を予定している。「徐々に気持ちも高ぶってくるところもありますし、ただあまり上がりすぎないように。気負い過ぎず、自分らしく思い切ってぶつかっていければいいかなと思う」。プロ野球人生の中で節目となる試合にいよいよ船出する。【山崎純一】

日本ハム担当のツイッターはこちら―>

日本ハムニュース一覧はこちら―>

日本ハム担当のツイッターはこちら―>

日本ハムニュース一覧はこちら―>