京セラドーム大阪に詰めかけた9742人から、ため息が一斉にもれた。オリックスは2点を追う9回1死一塁。杉本が遊ゴロを放ち、一塁ベースを全速力で駆け抜けた。判定は間一髪でアウト。中嶋監督は瞬時にリクエストを要求したが、責任審判嶋田の両手は広がらず。併殺で試合は終わった。

これで15年から本拠地開幕戦7年連続黒星。現行パ・リーグ6球団では最長のワースト記録となった。試合後、中嶋監督は「得点圏に打ててないのは…。連鎖というか、誰かが断ち切らないといけない。みんなで断ち切っていかないと」と声を絞り出した。

好機に1本が出ない。開幕4戦を終え、チームは得点圏で31打数1安打。得点圏打率は0割3分2厘と低迷している。ここ4戦で吉田正、頓宮、紅林、ジョーンズに本塁打が飛び出したが、全てがソロ。4試合で8点と、得点力不足は深刻だ。

新型コロナウイルス感染で離脱していた安達が、1軍復帰。6番遊撃で先発し、3四球を選んだが、後が続かず。借金2の状況に、中嶋監督は「明日勝ったからといって借金が2つ減ることはない。コツコツいきます」。現状を打破し、白星を重ねたい。【真柴健】

▽オリックス田嶋(6回6安打2失点も今季初黒星)「何度もあったピンチの場面を粘り切れたことはよかった。球数が(114球と)多くなってしまったところは反省しなければいけません」

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