関甲新大学野球春季リーグ戦が開幕し、上武大が松本大に先勝した。

19年夏、東海大相模のエースとして甲子園出場を果たした紫藤大輝投手(2年)が先発。今冬、磨いたという高低の制球で6回を2安打無失点、11奪三振と好投した。「勝つことだけを考えて投げた。先発の仕事ができた」と笑顔を見せた。

センバツ優勝を果たした母校の活躍に奮起した。センバツ決勝の夜、恩師・門馬敬治監督(51)にお祝いの電話を入れ、「お互いに頑張ろう。比較に走らず、自分の道をいけ」と激励を受けた。

「心に響きました」。恩師の言葉を胸に刻み、開幕戦の先発マウンドへ。緊張をはねのけ、自分の投球に集中。堂々と投げきった。「しっかりと自分の投球ができたのは成長です」と胸を張った。

目指すは2年後のドラフト指名。「後輩たちに追い抜かされないように、しっかりと自分の道を歩んでいきたい」と力を込めた。