ついに2人の大物助っ人がやってきた。阪神は5日、新外国人のメル・ロハス・ジュニア外野手(30)とラウル・アルカンタラ投手(28)が、4日に来日したと発表した。

球団によると両選手は出国前と入国後にPCR検査を受け、新型コロナウイルス感染の「陰性」判定を受けた。今後は14日間の隔離期間を経て、チームに合流する予定。早ければ4月下旬にも、1軍デビューする。2人は実績、実力ともに折り紙付き。現在単独首位走るチームにとって、強力な追い風になりそうだ。

ロハスは韓国KTに所属した昨季、47本塁打135打点をマークし、韓国リーグ2冠を獲得した。メジャー経験はないが、韓国リーグでは4年連続で打率3割以上を記録する超優良助っ人。大きな魅力は両打ちで、高い対応力も評価されている。

アルカンタラは193センチの大型右腕。メジャー2勝ながら、韓国斗山に所属した昨季は20勝を挙げて最多勝を獲得した。150キロ超の速球と切れ味鋭いスライダーが持ち味。長いイニングを投げられるスタミナも持ち合わせ、先発として期待される。

政府の特例により、隔離や定期検査を前提として、14日間の待機期間中も練習が可能。練習会場との移動以外は外出禁止だが、しっかりと調整することができそうだ。14日目も陰性と認められれば、チーム合流後に2軍戦出場を経て、最短ゴールデンウイーク中の1軍参戦が見込まれる。

今季の看板ともいえる外国人8人衆がついにそろった。だが他の6助っ人も既に存在感を見せている。サンズはチームトップの3本塁打を放ち、マルテは持ち前の選球眼を武器に何度も得点に絡んでいる。ガンケルは先発ローテの一角として2戦2勝。守護神スアレスは今季も安定感抜群だ。2軍ではチェン、エドワーズもチャンスを伺う。大物2人の存在が競争を激しくし、16年ぶりのVへチーム力がさらに高まる気配だ。

◆メル・ロハス・ジュニア 1990年5月24日、米インディアナ州生まれ。10年ドラフト3巡目でパイレーツと契約。16年5月ブレーブス移籍。17年WBCドミニカ共和国代表。17年韓国プロ野球入り。昨季本塁打と打点の2冠に加えMVPにも輝いた。189センチ、102キロ。右投げ両打ち。

◆ラウル・アルカンタラ 1992年12月4日生まれ、ドミニカ共和国バラホナ出身。16年9月にアスレチックスでメジャー初登板。メジャーでは通算13試合で2勝。19年からは韓国球界で2年間プレーし、昨季は20勝で最多勝を獲得。193センチ、100キロ。右投げ右打ち。

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