東洋大・橋本吏功外野手(2年=花咲徳栄)がリーグ戦1号となる一時逆転の3ランを放った。

0-1の7回1死一、二塁で、相手投手が右腕土屋から左腕山本に代わると、代打で登場。初球ボールの後の2球目、真ん中に入った135キロを引っ張り、左中間席へ放り込んだ。「1球で仕留めることだけ考えていました。パンチ力には自信があります。力まずに打席に立てて、捉えることができました」と胸を張った。

中堅の先発は、左打ちの宮本涼太外野手(2年=大阪桐蔭)だった。杉本泰彦監督(61)は「左の宮本、右の橋本で右左、代えていこうと。今、左投手があまりいないので、橋本は出場機会がなくて、ずっと我慢していた。非常にいい仕事をしたと思います」とねぎらった。橋本吏はそのまま中堅の守りに就き、同点に追い付かれた後の9回は先頭で四球を選んだ。最後は、相手投手の暴投で決勝のホームを踏んだ。

出番が来るまでの間、自軍ベンチから相手側ブルペンで投げる左投手をチェック。タイミングを合わせていた。「余計なことを考えてしまうクセがある。タイミングを取ることだけ」。限られた出番で仕事を果たしたのは、準備のたまものだった。