「伝統の一戦」が、15日の試合で通算2000回目を迎える。1934年(昭9)創設の巨人と35年創設の阪神は、日本野球界における「永遠のライバル」として幾多の名勝負を繰り広げてきた。対戦成績は巨人の1093勝834敗71分けで、今季は3勝3敗と伯仲している。首位阪神と2位巨人のゲーム差は3・5。14日からの巨人阪神3連戦(東京ドーム)の第2戦で迎える節目の一戦を前に、両球団の歴代キャップ8人の「マイ ベスト 伝統の一戦」をはじめ、日刊スポーツが選出した名場面をお届けします。(記録は2021年5月11日現在)

◆18年10月9日(甲子園)

高橋監督が同3日に辞任表明し、ペナント最終戦の戦いにCS出場権確定をかけて臨んだ。岡本がプロ野球史上最年少となる3割30本100打点を達成。継投では最終回は5点リードながら中4日でエース菅野を投入して逃げ切った。5点差は安全圏とも言えるが、伝統球団で生き抜いてきた高橋監督の執念をかいま見た。菅野は結果的にCSファーストステージ第2戦に回り、ファイナルステージ広島戦で登板機会なく終戦。一方でCSヤクルト戦での伝説のノーヒットノーランは阪神戦リリーフからの流れが呼び込んだと思う。【16~18年・広重竜太郎】

巨人-阪神15日に通算2000試合 歴代キャップのベストゲーム―>