ソフトバンクはロッテに敗れ、3位に転落した。15年9月以来6年ぶりに、6カード連続で勝ち越しなしとなった。試合後の工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。

-武田の投球について

工藤監督 打たれることもあるんですけど。やっぱり、2アウトから打たれる、1アウトから送られてタイムリーというのは、自分の中でも屈辱に思わないといけないですよね。普通だったら送るところではなくて、調子がいい打者がいるからと送ってくる。1回打たれたら次は絶対に打たせないと。そこで1個ギアが上がるくらいのピッチングを見せてくれないと、やっぱりなかなかう~ん、と思いますけど。そこがあったとしても、レアードの2スイングで2ホームランというのはちょっとね。(甲斐)拓也も高めに構えて、ボールから入りたいと構えてるんだから、そこから絶対下に入ってはいけないと思うんですよ。それより下に行くんで、やっぱり打たれちゃう。3打席目なんてレアードの時に森山コーチに行ってもらって、ボール球を4つインサイドに投げろと言ったんですよ。でも真ん中高めに行ってしまう。打たれはしなかったですけど、1球に対する思いというか、チームにとってこの1点は大きいとか、持ってないとは思わないんですけど。見ていると、3ボールからのホームラン、初球からのホームランというのはね。防ごうと思ったら防げるところ。もったいない。ホームランバッターと勝負するときは勝負するんだという思いがないと。うーん。打たれることがすべて悪いということではないですし、いつもそういうピッチングできるかと言われたらね、なかなかできないんですよ。ぼくはピッチャーなんでわかるんですけど、でもちょっともったいないかなとは思います。それが正解かどうかはわからないので。またね、彼の1週間を見るなりして、しっかり、こういうときの初回の1点は仕方ないにしても、2回3回のというのは防げることもあるのかなと思いますけどね。

-打線も二木に苦戦

工藤監督 そうですねえ。ピッチャーの心理だけで言えば、最初(開幕戦の対戦で)に打たれてるから不安はあると思うし、今日は「よし」と思えたのは3点取られてからでしょうね。かな、とは思っていますけど。やっぱり投手の立ち上がりのところは制球が安定していないところもあるので、そういうチャンスをものにしていかないと、ちょっと、とは思いますけどね。いつもいつも打てるとは限らないので、それはしょうがないかなと思います。ただ、なかなか1イニングに1本のヒットでは得点は難しい。走る方がしっかりいい走り方もできているし、盗塁としてはね。相手にいいプレッシャーをかけられていると思うので。そういう中での四球だったりというのをね。得点につながるんだというのをね。考えていかないといけないかなと思います。責任はぼくなので。そこはしっかりぼく自身も受け止めて、対策を考えていかないといけないのかなと思います。

-初回無死一塁で牧原大のところで動くのも手か

工藤監督 あそこは右打ち出してるんですけどね。初回1点を取られたから送るかというとね。次のバッターその次のバッターを考えたら、つながればすぐにひっくり返せるという状況だったので。あえて右打ちを出しましたけど、それは牧原君というね、ここのところずっといい形できているバッターだったので。送らせるのはもったいないかなと思ってしまいましたけど。

-杉山が160キロをマーク

工藤監督 今やっていることは本人も納得してやっていることもあるので。ただマウンドに行くと出せなくなっちゃうので。ひたすら、体を倒すな、真っすぐにしろということを言ったりはしているんですけど。帰ってきて話をしたのは、見ていて苦しそうに投げている。もっと楽しめ。ブルペンでやっていることをそのまま試合で出せばいい。結果が悪ければこっちが責任を取る。それもあって出しているので。もっと楽しそうに野球をやりなさいということはずっと言っています。やっていることさえ出してくれたらいいんですよ。打たれてないですもんね。真っすぐは前に飛ばされてないんだから。結果的には0ですからね。球数は使いましたけど。スチュワート君もそうでしたけどね。

-カード頭を落とした

工藤監督 2連戦なのでね、よりカードの頭というところは大事かなと思います。選手もそう思って試合に臨んでくれているし、練習もしてくれているんですけど。すべてがうまくいくことはないですし、ケガした人のところを出て行く選手たちは、打てなかったら「くそ」と思ってくれないと。途中で今日は代えられた人もいるし、自分たちの力を試されていると思ってもらわないと。すべてに対して油断してはいけない。戦いにおいては隙を見せた方が負けると思っているので。隙のない野球を目指していくのがホークスの野球だと思っているので。負けるときはあります、打てないときもあるし。でもね、そんな中でも必死に頑張っている姿というのは、ファンのみなさんも理解してくれると思うので。143試合は勝てないですから。そういう姿を見せていきながら、いいゲームをして勝てるようにやっていきたいと思います。さあ、じゃあ明日。倍返しでいきましょう。

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