阪神の小野寺暖外野手(23)が2試合連続本塁打を放つなど、2安打4打点と大暴れした。

4回2死一、二塁からオリックス先発本田の148キロを振り抜いた。打球は逆方向に伸び、雨を切り裂きながら右翼フェンスを越した。「先輩がつないでチャンスで回してくれたので、何としても返そうと思って打席に立ちました」。2試合連発にベンチ前では笑みがこぼれた。

さらに、6回の第3打席では引っ張って左翼へ適時打を放った。この日の全得点をたたき出した背番号97に、平田2軍監督も「素晴らしいなあ。相手バッテリーもインコースを厳しく攻めてきたところでマークされながらのホームランとレフト前だ。非常に値打ちがあるわな」と絶賛の内容だった。

この日は3打数2安打1本塁打4打点。前日11日も3安打と好調で、打率は3割4分でリーグトップを独走する。レフトにライトに広角に打ち分け、「コースに逆らわずに打ち返せているので、このままこういうバッティングを続けていきたい」と手応えをつかんだようす。今季はシーズン途中で支配下登録され、1軍でも打席を経験。好調をキープすれば、1軍初安打を放つ日もそう遠くないはずだ。【林亮佑】