国士舘大の4番、池田来翔内野手(4年=習志野)が、2死走者なしで2度にわたり申告敬遠された。

まずは、5-0の5回2死走者無しで迎えた第3打席。野球人生で初めて敬遠された。さらに、8回2死走者なしの第4打席でも申告敬遠。いずれも後続が倒れ、得点はできなかった。「(敬遠自体が)初めてだったので。違和感はありました。今日みたいに当たっている時なら打ちたいですが、試合の場面、点差によって、敬遠はラッキーだと思います」と受け止めた。

2回の第1打席は、先頭で左越えにソロを放った。高めに浮いたツーシームを確実に捉え、今季1号、通算3号で先制点を挙げた。さらに、4回1死走者無しでは中前打。この回の4得点につなげた。

力強いスイングが魅力で、今秋のドラフト候補にも挙がる。今春開幕前から、辻俊哉監督(41)の勧めで動体視力のトレーニングを始めた。週1回のペースで施設に通い、「直球を速く感じなくなりました。低めも振らなくなりました」と効果を感じている。

申告敬遠を選んだ東農大・樋越勉監督(64)は「昨日のミーティングでも『全部、歩かせる』と話していたが、(2回の)先頭では、できなかった。甘いボールを見逃さないし、打ち損じがなく絶対に捉える」と、敵ながら池田来を評価していた。