プロ初先発となった阪神西純矢投手(19)が、5回無安打無失点デビューを果たした。4四球を出しながらもヤクルト打線を抑えこむと、5回裏に近本のソロ本塁打が飛び出し、勝利投手の権利を手にして降板した。10代投手の初登板初勝利となれば、史上4人目の快挙となる。

初回、先頭の山崎から連続四球を与えて、いきなり無死一、二塁。遊撃手の山本がすかさずマウンドに駆け寄ると、こわばった表情を少し緩めた。迎えた3番山田は145キロ直球で押し込み二飛。4番村上にはファウルで粘られながら、8球目に中飛に打ち取った。5番オスナはフルカウントから外角低めに直球を決めて見逃し三振。主軸3人との真っ向勝負に勝つと、力強く手をたたいた。

大きなピンチを乗り越えた後は、徐々にカーブやスライダーの変化球も決まり出し、気づけば5回まで無安打投球。4回1死から村上に左翼フェンス際への大飛球を浴びるも、左翼手サンズが好捕。この回を終えると、ベンチに戻るサンズを最後まで待ち、笑顔で感謝のグラブタッチを交わした。

「初めての1軍での登板なので、緊張はすると思いますが、その中でしっかり自分の投球ができるように頑張ります」と意気込んでいたデビュー戦で、持ち味を存分に発揮した。

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