東大が、17年秋から引き分けを挟み続いていた連敗を64で止めた。

9回表、法大の最後の打者を打ち取ると、東大ナインの歓喜の声が起きた。最後の勝利は4年前。今の部員は全員、初めて味わう瞬間だった。

持てる力をフルに使い、勝利をつかんだ。2回2死走者なしから死球をもらうと、代走に阿久津怜生外野手(3年=宇都宮)。初球で二盗を決めると、2球目で松岡泰希捕手(3年=東京都市大付)が右前に先制打を放った。

4回には、1死一塁からエンドランを決め、一、三塁。ここで、阿久津がボテボテの投ゴロを放ち、三塁走者をかえした。

今秋ドラフト候補に挙がる法大・山下輝から2点を奪い、4回で降板させた。このリードを、継投で守った。奥野雄介投手(4年=開成)が、リーグ戦初先発ながら5回2安打無失点。6回からは西山慧投手(3年=土浦一)、8回からは井沢駿介投手(3年=札幌南)が投げた。

井手峻監督(77)は就任2年目、3季目で念願の初勝利を挙げた。